看護師が小児科で働くうえで心がけたいこと

小児科の看護師は、乳幼児のほか、小中学生の子どもにも対応します。各年齢によって、言葉遣いを工夫する必要があるため、心得ておきましょう。
未就学児には難しい言葉を使わず、わかりやすく話すことがポイントです。にこやかな表情を心がけて、優しく接しましょう。また、小中学生は精神面の発達が著しい時期です。態度や言動には十分に配慮し、不用意な一言で自尊心を傷つけないよう注意することが欠かせません。
小児科では、保護者が子どもに付き添ってくることがよくあります。心配している保護者も多いので、病状を説明する場合には、正確な情報を落ち着いて伝えることが大切です。不安を煽るような物言いは避けましょう。
また、小児科は単体の診療科とは異なり、全てを兼ねていることがほとんどです。小児科での勤務が決まったら、子どもがかかりやすい疾患について学びましょう。さらに、子どもは注射や点滴を怖がる傾向にあります。恐怖感や不安が薄れる接し方や、針の刺し方を工夫することが大切です。
中には、服薬を嫌がる子どもも大勢います。薬の服用が苦手な子どもには、オブラートやアイスクリームなどに包んで飲ませれば効果的です。自宅でスムーズに薬を飲めるよう、保護者にもアドバイスするといいでしょう。
なお、入院設備のある小児科病棟には、重篤な症状の子どもが入院している場合があり、細やかな配慮が求められます。長い入院生活に不安を感じている子どもには、明るい笑顔で話しかけることが重要です。